元気になろう!

*

はじめての介護、夏 ①脱水、熱中症予防

      2015/06/02

脳梗塞で後遺症が残ったり、長期入院した後などは 体の不自由さが目に見えて分かるのですが、元気に見えても高齢になってくると身体機能の低下から 脱水になりやすくなっています。

また困ったことに認知機能に問題がなくても、身体機能の低下は自覚しにくいので本人の言う事だけを信用すると 脱水になってしまうこともあります。

介護をする人は 本人の気持ちを尊重しながらも客観的事実を見て対応する必要があります。

スポンサードリンク

隠れ脱水のうちに対処

高齢になると体内の水分量が減っている上に、温度感覚が鈍っていたり、汗が出にくいなど脱水や熱中症になりやすい状態になっています。

脱水、熱中症になる前の段階で発見する目安は?

〇トイレの回数が減っている。 (オムツ、パッドの交換枚数、重さの減少)
〇おしっこの色が濃い (オムツがいつもより臭う) 
〇首まわりが汗でべたついている
〇口の乾燥
〇手の甲の皮膚をつまんで持ち上げて作った富士山がすぐに戻らない
〇手足が冷たい
〇いつもより血圧が低い
〇いつもより脈拍数が多い
〇微熱

本人が大丈夫と言ってもこの段階は隠れ脱水状態で早期に発見できれば、悪化を防ぐことができます。

水分が飲めそうなら経口補水液か スポーツ飲料(糖分も多いので常用はしない方がいいです。)を飲んでもらいます。むせて飲めそうにないなら ゼリーを食べてもらってもいいです。 

あまり変わったものを口にされないようでしたら 梅干しやお漬物に番茶でもかまいません。ただの水だと吸収されにくいので一緒に塩気のあるものを食べてもらうと良いです。 具なしの味噌汁を冷やしておいてもいいです。

スポンサードリンク

症状が進むとどうなる?

脱水から電解質のバランスが崩れただけでも、会話のつじつまが合わなくなったり、ろれつが回らないなど、ぐったりする前に 一見おかしな行動が現れることもあります。脱水は痛い、苦しいと言ったわかりやすい症状がないため本人でさえ何がおこったのかわかりません。

(おかしな行動については後で聞いても覚えていない場合もあります。) いつもと違う、それがサインになることもあります。
教科書的な分類では
熱中症: 1度 めまい、失神、筋肉痛、こむら返り、大量の発汗
     2度 気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、 虚脱感
     3度 意識障害、けいれん、手足の運動障害、体にさわると熱いくらいの高熱

 となっており、ここまでくると点滴で治療の必要がありますので 急いで病院へ行きましょう。場合によっては救急要請が必要です。

応急手当は 涼しいところで衣服をゆるめ脇の下や首などを冷やします。この時 意識がもうろうとしているようなら無理に水分を飲ませないでください。
誤嚥する可能性があります。自分で飲める場合もむせに気を付けて下さい。

そうは、言っても聞き入れてくれない場合どうすればいいの?

水分を取るように言っても、エアコンを使うように言っても なかなか聞き入れてもらえない場合いくつかの原因があります。

1、自分の体は自分が一番わかっている。昔は大丈夫だった、という思い込み。
2、電気代がもったいない、エアコンなんてぜいたくという思い。
3、失禁やトイレが近くなるのが嫌で 水分を控えたいという思い。

1、の場合は 『一緒にお茶にしましょう』と巻き込む。くれぐれも「年寄なんだから、」と言わない。自尊心が傷つきます。それでもだめなら 昼にも体温測定や血圧測定などをして自覚してもらうのもありです。

2、の場合、温度計、湿度計を設置、グリーンカーテンや水撒きなどエコな対策もしながら 28度を超えたら使うよう交渉。
 最近のエアコンは昔ほど電気代がかからないことを説明したり、健康には代えられないことを話してみましょう。

「昔と違って今は、…」のように話すのではなく「昔はもっと涼しくて良かったね。」と過去を否定しないように話を進めます。昔話を聞く事になるかもしれませんが、気分よく話をした後なら、こちらの話にも耳を傾けてくれることが多いです。

3、一度にたくさん飲む必要はない事を説明しましょう。ペットボトルにお茶を用意しておき、1日かけて飲むようにすると本人にも飲んだ量が把握できるし、飲んでいるつもりが意外と少なかったなど自覚することができます。
また、水分量が少なく尿量が減ると膀胱炎なども起こしやすくなることも付け加えましょう。
 あまりに尿意が頻回で気になるようなら泌尿器科への受診も検討しましょう。 

認知症が無い場合はもちろん多少認知症があったとしても コミュニケーションが大切です。

まとめ

介護は長く続くものなので 最初にがんばりすぎると気力、体力ともに途切れてしまいます。借りられる手は借りて、本人ができることは本人にまかせる。
介護する方の余裕がなくなると 冷静な判断ができなくなると割り切って、無理をしないことが長続きのコツです。

スポンサードリンク

 - はじめての介護

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

  関連記事

153639
高齢者 見えないはずのものが見えている、幻覚、幻視?どうしたらいい?

テレビの横に小さな人がいる、タヌキが…おまたに蛇が…見えるはずのないものが見えて …

153639
はじめての介護:寝たままシャンプー、オムツを使って簡単洗髪

ひとりで入浴できない人の髪だけを洗うのは 設備が整っていないと難しいですよね。デ …

153639
はじめての介護 高齢者の上に伸びる爪(爪水虫の場合)の対処法

出来ている間は気にもしない他人の『爪切り』 切って欲しいと言われた時に はじめて …

153639
はじめての介護 尿で健康チェック おしっこの異常

自分でトイレに行ける間は おしっこのことなど確認しようもないのですが、介護が必要 …

153639
はじめての介護、夏 ②食欲低下

まだ若い人でも暑さが続くと食欲が落ちますよね。高齢の方だと消化、吸収力も落ちてい …

153639
高齢者の皮膚トラブル、皮がずるっとめくれた時 めくれた皮膚は?

高齢者の皮膚は水分が少なく、弾力がありません。そのため少し刺激でも 皮がべろりと …

パステル色鉛筆
おばあちゃんへのプレゼント 脳トレ指先リハビリになるものは?

60代後半にもなってくると 病気や体調不良で外出が億劫になったり抑うつ傾向になっ …

153639
高齢者の発熱、こんな症状があれば尿路感染かも

高齢者でオムツを使っている方の発熱の原因の1つに尿路感染があります。 『おしっこ …

141621
はじめての介護:疥癬(かいせん)ってうつる?どうなる?対処法は?

どういうわけか、高齢者のいる施設や病院でたまに持ち込まれる疥癬(疥癬)。 猛烈な …

141621
パーキンソン病の介護

パーキンソン病は進行していく神経難病ですが、パーキンソン症候群というものもありま …